支援物資のトラック37台と情報も 国連「1日に100台以上が必要」

ホランキャスター:
あとは市民の皆さんに対する支援ですよね。ずっと行われなかった支援がやっとトラックなどで輸送物資が通るようになって、支援が始まったということなんですけども、それも数日で尽きてしまいそうな状況だというふうに伺ったんですが、支援についてはいかがでしょうか。

増尾聡記者:
今のところ支援については、21日に、20台のトラックが入り、その後17台が加えて入ったというような情報もあります。ただ、このトラックの20台、17台という数がありますけれども、国連によると、このガザ地区全域では、1日に100台以上が必要だということなんです。

それに比べてトラックの少なさということですので、それが今、果たして本当に人道的に、ガザの方々の人道支援の向上に繋がってるのかというのは、不透明なところもあります。

そして、またこういう攻撃が加えられている中ですので、これが果たして続いていくことができるのか、そして人道支援の規模を拡大することができるのかというのも、これからの焦点になってきます。

22日は、その人道支援のボーダーがある南部にも、イスラエル側の攻撃があったということですので、非常に人道支援の継続性ということについては、不確定なところが多いんだろうというふうに思います。

日比キャスター:
煙が高く上がっているのがしっかりと見えるわけですけれども、こういった攻撃とみられる様子というのは、取材を続けていてかなり頻繁にあるということなんでしょうか。

増尾聡記者:
ガザ地区に対するイスラエル軍の攻撃というのは、極めて頻繁に行われています。
ただ、一番多いのは夜間の時間帯なんです。冒頭で申し上げましたけれども、イスラエル軍は「次の段階に備えるために空爆を強化する」という発言をしていまして、それに呼応するように、22日夜は、本当に頻度が激しかったという情報です。

地元メディアも、これまでで最大の攻撃が加えられたということで、近く迫るとされる地上侵攻に向けて、この攻撃を強化しているというふうに考えることもできるかと思います。