山陰労災病院 岩部富夫 医師
「男性の10%ぐらいの人は、年齢とともに更年期症状を感じておられますが、受診率がものすごく低くて、2%弱と報告書では出ています。年齢だから仕方がないと思っている。また、仕事をされている人が多いので、体の不調で診療所を受診することができな人が多いようです」
検査は血液検査のみ。症状が長引くケースもあるため、早めの受診が重要だということです。
こうした中、更年期障害に悩む人たちを支援する取り組みが広がっています。
鳥取県は8月30日、県内3か所に「更年期障がい相談支援センター」を開設しました。
鳥取市の県立中央病院、倉吉市の県立厚生病院、米子市の山陰労災病院に窓口を設け、症状の相談や受診先の紹介などを無料で受けることができるということです。
さらに、鳥取県では、10月1日から、更年期症状により勤務が著しく困難な県職員のための特別休暇を新設すると発表しました。
県によりますと、更年期症状に関する職員のアンケートの結果、男性の31%、女性の41%が、「更年期症状の経験がある」と回答していて、特別休暇取得には年代や性別は問わないということです。
更年期症状に悩んでいる人、確証は持てないけど「もしかして」と思う人、相談先が分からない人などは、まずは連絡してほしいとしています。