中国はナンバープレートの“強引な政策”でEV化加速
小川彩佳キャスター:
まずは、上海から中継で伝えてもらいます。取材を行った寺島記者です。
中国で生活するなかで、日本車を見かける・見かけない、その程度や感覚はどういったものですか?

JNN上海支局 寺島宗樹 記者:
今、上海は午後10時過ぎですが、こちらは中心部なので、割と交通量は多いところです。交通量が多いがゆえに、日本車の苦戦は日々感じています。
行き交う車を見ていますと、緑のナンバープレートの車が多いんですね。この緑色のナンバープレートというのは、いわゆるバッテリータイプのEVにつけられるものです。中国の統計では、新車の2割以上がもう緑色、いわゆるバッテリーEVだといわれています。
私の体感ですが、だいたい3割ぐらいが緑色ではないかと感じています。
小川キャスター:
中国でEV化が急速に進んでいるという情報がありましたけれども、なぜここまで急速にEVが普及しているのでしょうか?

JNN上海支局 寺島宗樹 記者:
理由の一つには、強引な政策もあると思っています。まずそれは、ナンバープレートの有料化です。
緑色のナンバープレートは無料ですが、ガソリン車につけられる青色のナンバープレートは、地域によって少し差はあるものの、上海の場合は上海市政府の管理のもと、定期的にオークション販売という形になっています。
ちなみに、9月のオークション落札の平均価格は日本円で185万円ということで、下手すれば車がもう1台買える値段なんですよね。
いわゆる技術や性能はもちろんありますが、こうした政策もEV躍進の理由の一つといえるのではないかと思います。














