岩手県のオリジナルブランド米をPRしようと新たな試みです。岩手大学と県立大学の学生食堂のご飯が19日からすべて「金色の風」になりました。

岩手大学の中央食堂では、学生たちがおいしそうにご飯をほおばっていました。こちらの食堂で使用するコメは、これまで県産のひとめぼれでしたが、きょうから全てブランド米の「金色の風」へと変更されています。

これは県産米を扱う卸売会社、純情米いわてが金色の風をPRしようと始めたものです。
19日は提供スタートに合わせてパックご飯も学生たちに配布されました。
取り組みの背景には苦戦する金色の風の販売があります。

同じ県オリジナルブランド米の「金色の風」と「銀河のしずく」の販売向け数量と生産面積を見ると、「銀河のしずく」は着実に増えている一方で、「金色の風」は横ばいで、伸び悩んでいることがうかがえます。

(純情米いわて 半田隆之さん)
「高い、高級というイメージではなく、『金色の風』を身近な食材の一つとして、県産の食材の一つとして味わってもらえればありがたい」

これまでのひとめぼれとの仕入れ差額は納入する純情米いわてが負担し、食堂のメニューに値上げはありません。
岩手大学と県立大学の学生食堂では、これから期限を設けずに「金色の風」の提供が続けられます。