「褒めては人は伸びない。認められたら伸びる」

グラウンドで選手たちを指導する堤監督を見ていると、単に野球を指導するだけでなく「人としての生き方を教えたい」という強い気持ちが伝わってきます。

【画像⑬】野球を通じて「人としての生き方を教えたい」

(堤尚彦監督)
「過保護にして育つなら過保護にしてあげる。褒めては人は伸びない。認められたら伸びる。褒めてほしくて打った訳じゃない。一生懸命やろうと思っているから結果が出る」

【画像⑭】褒めては人は伸びない、認められたら伸びる
【画像⑮】「最終系は『何のために生きるか』」

ー選手に向き合う時、指導される時に、何を最も大切にされているのですか?高校野球の監督として。

(堤尚彦監督)
「何を大切に?あの朝からね、ものすごく難しい質問を聞かれるんですけど...最終形は『何のために生きているのか』ですよ」

「何のために生きてるのかって、幸せになるためですよ。それ以外にないです」

「『幸せって何か』って言ったら、人それぞれでしょうけれども、たぶん『好きなことをやっている時間が1日の中でも長いこと』だと思うんです。好きなことは何ですか?って言ったら、その個人の趣味ですから、私の場合は野球なんで野球に携わってる方が楽しいし」

そして教え子も南米・コロンビアへ「先生のようになりたい」

【画像⑯】「何のために生きてるのかって、幸せになるためですよ」

「世界に野球を広めたい」という想いは、後輩たちにも確実に伝わっています。今月末に青年海外協力隊として南米コロンビアでの野球指導に旅立つ教え子が、この日も練習を手伝っていました。

【画像⑰】プロ野球選手になった教え子も、国際貢献活動をする教え子もいる

ーやっぱり堤監督の影響が大きいですか?
(野球指導でコロンビアに行く おかやま山陽高校野球部OB 川田健さん)
「そうですね。もう影響しかないですね」

ー堤監督はどういう人ですか?
「やっぱり世界観がものすごくて、でかくて、今の50代になられても、夢といいますか、目標みたいなのに向かっているので、なんかキラキラしたような、もう、こういう男になりたいなみたいな存在です」