「自宅から出て外を歩いていて、話しかけても反応しない」
「突然笑いだし、階段を駆け上がろうとする」
「変なことを言い出し、泣きながら部屋の中を動き回る」
などがあるということです。

また、過去に行われた厚生労働省の患者家族調査による報告例としては、
「夜間に母親を包丁を持って襲おうとした」「外に飛び出し小川に飛び込もうとした」などの異常行動。
「居るはずがない家族や友人などがいると言う」などの幻視・幻覚の混乱。
「『~でございます』といった敬語を使う」「奇声をあげたり、おかしな歌のうたい方をする」などのうわごとや無意味な動き。
「自分の指を『ハムだ』と言いかじる」「点滴の添え木をしゃぶる」など何でも口に入れてしまう。
などとなっています。

なぜ、異常行動が起きるのでしょうか。

おおの小児科・内科医院 大野光洋院長
「インフルエンザウイルスは中枢神経に対する親和性が高く、けいれん、異常言動、急性脳症などを起こしやすいです。異常言動は中学生以下に見られやすく、異常言動が起こると、家族の人は当然不安を感じる方が多く、怖かったと表現される親御さんが多いです」