秋田県警は16日、信号機のない交差点に設置されている横断歩道で、通行する車のすべての進行方向に横断歩道標識の設置が必要だったにも関わらず、一部の方向にしか設置していない交差点があったと発表しました。この不備に気付かずに23人を誤って歩行者妨害で摘発していたこともわかりました。
横断歩道標識が正しく設置されていなかったのは秋田県内20の交差点です。道路交通法の規定では、信号機のない交差点に横断歩道が設けられている場合、運転手が正面から認識できるよう全ての方向に横断歩道があることを示す標識を設置する必要があります。しかしこの20か所には一部の方向にしか設置されていませんでした。秋田県警によりますと2018年10月から今年5月までに、この交差点で歩行者の横断を妨害したとして、運転手23人が警察に摘発されたということです。県警は誤って摘発した23人に対し、本人や家族に直接謝罪したうえで、反則金の返金や違反点数の抹消を行いました。県警は「交通法規に関する認識不足だった」と説明していて、問題があった交差点についてはすでに標識の設置を済ませています。今後、県内に約2800か所ある信号機のない交差点の横断歩道について、適切に標識が設置されているかを調査する予定です。秋田県警交通規制課の阿部展久課長は「交通規制に対し不信感を抱かせる結果となってしまい大変申し訳なく思っている。今後このような事案がないよう、横断歩道を含めた交通規制の調査・確認、職員に対する指導や教養を改めて徹底して再発防止に努める」と陳謝しました。
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