復旧作業をしていた人に踏まれ、開いてしまった穴をふさいだり、紙の繊維の間に入り込んだ泥を取り除いたりする作業。

泥水を含んだ作品の修繕はこれまでに経験がないもので、4年もの歳月を経て正覺寺に戻ってきました。


北岡隆洞社長:
「私たちは(作品を)直して次世代に残すという仕事をしているので、こういう被災があったということを後世に伝えて残していくという一端を担えたことはありがたいことだと思いますし、この職業の立場とすれば、身の引き締まる修復であったなと。本当に心に残る仕事でありました」


若槻俊樹住職:
「この4年の間、慣れ親しんだふすまがこの御庫裡になかったこと、あるべきものがないということが、これほど大切なことだったのかなという風に思いまして、この(災害から4年という)節目の日に納まったということが大変嬉しく思います」

台風19号災害から4年。

10月13日という節目の日に戻った襖に、地域の住民たちも元気付けられたようです。