2019年の台風19号災害で、濁流にのまれ泥だらけになってしまった寺のふすまが、4年の歳月を経て修繕され、戻ってきました。

長野市津野の正覺寺(しょうがくじ)で13日に行われたふすまの据え付け式。


地元に住む檀家:
「私ども檀家からすれば(ふすま絵は)寺のシンボルだったので、前とほとんど変わらない状況でほっとしている」


今回、戻ってきたふすまというのは…


千曲川の堤防が決壊した台風19号災害で水に浸かり、泥だらけになってしまった襖です。

正覺寺は、決壊場所から直線でおよそ400メートル。

大きなダメージを受けた長沼体育館の近くにあります。

濁流にのまれ、汚れてしまった襖の修繕を担ったのは、中野市で100年以上前から掛け軸の修復などを行う芳仙洞(ほうせんどう)です。


北岡隆洞社長:
「あんまりいじりすぎると、今度は表がボロボロになって壊れちゃうので、どこまで攻めていいのかという判断を本当にちょっとずつやりながら判断していかないと余計に作品をダメにしちゃったってわけにいきませんからね」