生い立ちを伝える「真実告知」

佐々木啓子さん:
「でも、子どもの顔を見たらしっかり、家族になっていこうねという気持ちが湧いてきて、あとは一生懸命(育児に)必死な生活。その子を軸にした生活になっていくので」

子どもたちには、幼いころから「産みの母親」がほかにいることを伝えてきました。

佐々木啓子さん:
「お迎えに行ったよという話もするよね。前は、生まれてきてくれてありがとうって、みんなで迎えにいったんだよって話もたまにしたりします」

生い立ちを伝えることは、「真実告知」と呼ばれています。ただ、告知というほど大げさなものではなく、迎えたその日からありのままを伝え続けることが好ましいといわれています。

夫・健二さん:
「小さい頃からいっぱい話しているので、この年代でわざわざお話しなくてもお母さんはもう一人いるってわかっているし、早めに妻が子どもたちに話していたのは良かったなと思う。産んだお母さんからするとできることなら育てたかったと思うが、託された責任感は当時は重いものがあったが、今は普通の家族なので。楽しいなというのが先かな、今は」