イスラム組織「ハマス」とイスラエルの戦闘で、双方の死者は2500人を超えました。イスラエル軍はガザへ地上部隊による侵攻を始める構えを見せ、より緊張が高まる現地を取材しました。
目の前で連続砲撃 ガザからの避難民は急増
須賀川拓記者
「さっきまで5分に1発程度だったのですが、今、連続で砲撃が始まっています」(日本時間12日午後7時半ごろ)

イスラム組織「ハマス」が支配するパレスチナ自治区ガザへの報復攻撃。イスラエル・スデロットで取材をしていますが、ここからガザまでは、わずか6キロしか離れていません。
イスラエルに“完全包囲”された町で暮らす人々の状況は「危機的」です。
ガザでの死者は1354人に上り、現地で支援を行う国連職員ら12人も犠牲になりました。(UNRWAより)

ガザの住民
「全壊です。今朝ここに来てみたらすべてが破壊されていました。本当に恐ろしい。残酷です」

7日から始まったハマスの攻撃に対し、報復を続けるイスラエル。
その日を境に、ガザの避難民は爆発的に増えていて、11日には人口のおよそ15%にあたる33万8934人に達しました。

さらに、ガザ唯一の発電所が燃料不足で停止。イスラエルからの給水も遮断されていて、65万人以上が深刻な水不足に陥っているということです。

命の危険に晒されているのは、イスラエルの人々も同じです。ハマスによる攻撃でこれまでに少なくとも1200人が亡くなりました。