共感の輪が広がる! 8大アレルゲン抜いた「から揚げ、パスタ、かき氷」も登場

「名前も知らない男の子のために」と考案したイベントです。知人や友人に協力を呼び掛けたところ、多くの人が賛同してくれました。
こちらの居酒屋では、小麦粉の代わりに「片栗粉」と「米粉」を使ったから揚げを販売することに。この店がイベントに出店するのは40年間、営業してきた中で初めてだといいます。

(麒麟麦酒空間ラガー 兵頭剛オーナー)
「僕の知り合いにもアレルギーの人がいまして。。。食に携わる仕事をしているということで、少しでも何か貢献できたらと思いました」

共感の輪は広がり、出店の数は30店舗にまで増えました。米粉のパスタや焼きそばなどさまざまな飲食が販売される予定です。

8大アレルゲン抜いたたこやき 卵が苦手な子が食べてみたら?
協力してくれた人たちのためにも成功させたい…。入江さんらは地域の人にたこ焼きの試作品を食べてもらい、改良に改良を重ねてきました。
この日は、こんな子どもも試食してくれました。

(小学生の女の子)
「生卵がダメ」
ー食べたらどうなる?
「食べたら頬にブツブツがいっぱいできる」
卵にアレルギーがあるという女の子。卵を使っていない入江さんのたこ焼きは?

(小学生の女の子)「だいじょうぶ。食べられる」

子どもたちの反応に、入江さんらも手ごたえを感じていました。
(双子の妹 家江由子さん・40)
「美味しいと言ってもらえるのが一番嬉しい」
(入江さんの夫 豊さん・42)
「いっぱい作って、みんなに食べてほしいですね」
(入江槙子さん・40)
「アレルギーのある子もない子も、一緒に楽しめるお祭りになったらいいと思っています」

ーきっかけとなった男の子は来てくれる?
「きっと来てくれると思います!」

願うのは子どもたちの笑顔です。「アレ!!ふぇす」は、10月15日の午後3時から行われる予定です。

【解説】
初開催の「アレ!!ふぇす」ですが、当日、各店舗には表を掲示することにしています。
8大アレルゲンだけでなく、オレンジやバナナなど特定原材料に準ずる20品目について使用の有無を伝えるものです。さらにこの表では、調理器具の関係で混入する「コンタミネーション」の可能性も確認できるようになっています。

当日は「うらじゃ連」によるパフォーマンスや、歌のステージなども予定されているそうで、ぜひイベントを開くきっかけになった男の子にも来てほしいです。