クマの餌「並作」なのに…わずか3日で2人けが
石川県では9日にも、金沢市の大乗寺丘陵公園で散歩中の84歳男性がクマに襲われ、顔などに大けがをしたばかり。

クマの餌となる木の実のなり具合について、石川県は今年「平年並み」だとして、大量出没する可能性は低いとしていましたが、専門家は、クマが最も活発になる冬眠前の時期は注意が必要だと指摘します。クマの生態に詳しい石川県立大学の大井徹特任教授は「クマ同士の間でも強い弱いがあって、強い個体はいい餌場を占める。弱い個体はそこからはじかれる。弱い個体が餌を求めて里に出てくることは山が豊作であっても考えられる」といいます。

石川県が「出没警戒情報」 去年9月以来
相次ぐ人身事故を受け石川県は、9日に発表した「ツキノワグマ出没注意情報」を、わずか2日後に「警戒情報」に引き上げました。
馳浩県知事は、11日午後の記者会見で「クマの活動が活発となる早朝・夜間の外出を控えるようお願いします」とし、クマを寄せ付けないために、不要なカキやクリなどは早めに収穫するよう呼びかけています。