BSN新潟放送が伝えてきた映像・音声のアーカイブの中から、新潟に大きな影響を与えた事象を厳選しそれが現在にどのように関わっているかを検証します。
2回目は1985年(昭和60年)の『柏崎刈羽原発 営業運転開始』です。
1997年7月に7号機が営業運転を開始し、カナダのブルース原子力発電所の出力を抜いて“世界最大の原発基地”となった東京電力・柏崎刈羽原子力発電所。
2011年3月に発生した東日本大震災による福島第一原発の事故を受け全号機が運転を停止しました。その後、津波対策をはじめとする防災体制の強化を図り、原子力規制委員会より6、7号機が安全審査に合格しました。
しかし、2021年4月に原子力規制委員会が、テロ対策の不備を理由に、核燃料の移動や装填を禁じる是正措置命令を決定。原発を運転する東京電力の事業者としての「適格性」が厳しく問われ、再び再稼働が見込めなくなりました。新潟県も再稼働議論の前提となる「独自の検証」をとりまとめましたが、地元自治体の“同意”がいつ、いかなる形で決着するのか先が読めない状況が続いています。