入院患者に暴行したとして複数の看護師が逮捕された東京・八王子市の「滝山病院」をめぐり、市民や議員などでつくる団体が東京都に対し、希望する入院患者の転院や退院を迅速に進めるよう求めました。

八王子市の精神科病院「滝山病院」をめぐっては、複数の看護師が患者に暴行した疑いで警視庁に逮捕されていて、東京都は、病院の入院患者に対し、転院や退院の意向調査や支援を行っています。

こうした中、市民や国会議員、都議会議員などでつくる団体が10日、東京都庁を訪問し、希望者の転院や退院が進んでいないとして、改善を求める要望書を提出しました。

要望書では、先月末時点で転院や退院を希望したおよそ35人のうち、都の支援で転院したのはわずか5人だと指摘。未だ遅々として進まない状況を非常に危惧している」として、他の地域福祉関係者からの協力も得ながら、本人の希望に沿って転院や退院を進めるよう求めました。

要望書を受け取った都の担当者は、「東京都として、しっかりこの問題に引き続き取り組んでまいります」と答えました。