中古車販売大手ビッグモーターによる保険金の不正請求問題をめぐり、損保ジャパンの親会社が外部調査委員会の中間報告書を公表しました。

損保ジャパン 白川儀一社長
「心よりお詫び申し上げます」

ビッグモーターの不正請求の可能性を把握しながら大手損保3社の中で唯一、取引を再開するなど、親密な関係だった損保ジャパン。

きょう公表された中間報告書で…

「事実を隠ぺいしていたとのそしりを受けてもやむを得ない」

調査委員会が「隠ぺい」という言葉を使って厳しく指摘したのが、去年7月に損保ジャパンが金融庁に対して行った報告です。

発端は、不正が告発され行われた自主調査で、ビッグモーターの部長が告発した従業員の回答を「指示はない」と書き換えるよう指示し、損保ジャパンからの出向者もこれに関与していたことです。

書き換えの経緯は…

「社長ら経営陣に対し、改ざんの事実を報告」

損保ジャパンの白川社長はじめ経営陣にも伝えられ、書き換えの事実を把握していたものの、ビッグモーターとの取引再開を決めました。

「ヒアリング内容がBM上層部によって改ざんされた事実はあえて報告しなかった」

書き換えの事実は「あえて」伏せられ、調査委員会は「隠ぺい」と厳しく批判しています。

一方、今回の中間報告書では、親会社の一連の経営判断や監督責任について言及はありませんでした。

年内をめどに「最終報告書」を公表する見通しです。