地区陸上の練習に参加しないと部活に影響と強制的にー

大規模校では一校100人規模で生徒が参加する地区陸上。そこには、大会の準備や運営を担う多くの教員たちの姿があります。夏休みの時期から、教員たちは顧問の部活動とかけ持ちで陸上の練習も見なければなりません。

全職員体制で練習を担っている現状を、現場の教員が語りました。

中学校教諭
「夏休みは早い時間にやった方が涼しいと、朝7時とか、マネージャー担当の先生は早いところは朝6時半から集まったりします。夏休みがあけてしまうと、この時期って体育祭の練習とかも始まってくるので、体育祭の取り組みと地区陸上というのがダブルで重なる、部活動を持っている顧問は部活動もあるので、もう三足のぞうりを履いて、本当に駆けずり回っている先生たちがたくさんいるわけなんですよ」

仲西中学校の校長でもある、県中体連の平良会長は―

沖縄県中学校体育連盟 平良亮会長
「陸上を含めた部活動に対する先生方の考え方も多様化してきているんですね。昔みたいにここに行こう、よし行くぞという感じにはいかなくて、いろんな考え方をする先生方が出てきて、その中で、今までと同じ形での大会の持ち方っていうのは難しい状況になってきているのは事実です」

取材に応えた中学教諭は、赴任してきた様々な学校で“生徒から”こんな相談を受けてきたことも明かします。

Q『陸上の練習をしないと今やっている部活にも影響がある』と“強制的な言葉”をかけられる子たちもいる?
地区陸上に反対する教諭
「そうです、そうです」
「この地区陸上の練習に参加しないと、メンバー入りさせないと、レギュラー入れないよと、そういったことを言われて仕方なく。泣いて止まらない子もいます、自分じゃ断ることができない、怖い、ガッカリされたくない、チームの雰囲気も下げたくない。昔はそれが普通というか私も、よく聞く話と思っていたんですが…」

練習を強制されている生徒が少なからずいる実態。一方、仲間と苦しい練習を乗り越え大会を楽しむ生徒がいるのも事実です。

地区陸上の継続を求める人たちもいます。
その一人、陸上クラブを運営する譜久里武さんは―。