時空を超え、現代を観た空海が今の私たちに語りかけるミュージカルが高知市で初めて上演されます。舞台の演出などを担当する國友裕一郎(くにとも・ゆういちろう)さんの、作品に込めた熱い思いを取材しました。

ミュージカル「空海~HERO~」は高知市文化プラザかるぽーとのリニューアルを記念し、10月14日、15日の2日間上演されます。先日、高知市で通しリハーサルが行われました。物語では悩みを抱える高校生と人々を救う道を求める空海が時空を超えて出会い、高校生が成長していく姿が描かれています。

物語では悩みを抱える高校生と人々を救う道を求める空海が時空を超えて出会い、高校生が成長していく姿が描かれています。


高校生役を土佐塾高校1年の仁尾颯良(にお・そら)さん。


空海役を熊川哲也さんが率いるバレエ団=Kバレエの元ダンサー三浦響基(みうら・ひびき)さんが務めています。



客席から舞台を見守るのはスガジャズダンススタジオ代表の國友裕一郎(くにとも・ゆういちろう)さん。公演の中心メンバーで、演出や振り付けを担当しています。


(スガジャズダンススタジオ 國友裕一郎 代表)
「ミュージカル『空海』のテーマが“自分の大切な時間を少しでも誰かのために使っていこうよ”というメッセージがこもっている」


県内外から集まったメンバーはおよそ120人。プロもいればミュージカルが初めてだという人もいます。メンバーは苦労を感じながらも互いを理解し合うことで心と心が通じる関係になってきたといいます。

県内外から集まったメンバーはおよそ120人。プロもいればミュージカルが初めてだという人もいます。


(スガジャズダンススタジオ 國友裕一郎 代表)
「我流になっていったり、息が揃わなくなっていったりしていくわけですね。それは人の個性や考え方が違うからですけれど、みんなで真心を込めてやっていくことで、お互いの違いを尊重するようになってくる。苦労を共にしていくことで、不思議とその違いが気にならなくなって、違うんですけれど何かこう気持ちが一つになっているのが全体を通しても感じられるようになってきました」

國友さん「みんなで真心を込めてやっていくことで、お互いの違いを尊重するようになってくる。違うんですけれど何かこう気持ちが一つになっているのが全体を通しても感じられるようになってきました」


『かけがえのない誰かのために』。メンバー全員が見る人たちの心を幸せにするミュージカルになることを願っています。

『かけがえのない誰かのために』。メンバー全員が見る人たちの心を幸せにするミュージカルになることを願っています。

(スガジャズダンススタジオ 國友裕一郎 代表)
「誰か一人でもいいですから、元気になってもらったり、自分もヒーローになれるんじゃないかなとか、誰か一人のためにでも行動してみようかなとか、奇跡の連鎖が起きていくようなミュージカルになってほしい思いがあります。ミュージカル『空海~HERO~』誰かのため、あなたのため、精一杯みんなで演じます。どうぞかるぽーとにお越し下さい。心からお待ちしてます!」

ミュージカル「空海~HERO~」は10月14日と15日、高知市文化プラザかるぽーとで上演されます。臨場感溢れるミュージカルを鑑賞してみてはいかがでしょうか。