9月30日と10月1日、池袋駅西口で「ミャンマー多民族祭り」が開かれました。様々な民族の文化と声から見えてくる、2021年の国軍のクーデター後の現状について取材しました。
料理も多彩。多民族、多言語、多宗教の国ミャンマー
多民族、多言語、多宗教の国ミャンマーでは、2021年2月、国軍のクーデターが起きて、選挙で選ばれた政府が倒され、現在も軍のクーデターへの抗議や抵抗が続いています。国境沿いの少数民族の暮らす地域に逃げ込んで抵抗している人も多く、軍の攻撃で、多数の死傷者や避難民が出ている地域への募金が会場の入り口では呼びかけられていました。
また、2日目のオープニングでは、ステージ上に、華やかな彩りの様々な民族衣装を着た人たちが並び、あらためて開会が宣言され、祭りの趣旨が説明されました。

「ミャンマー多民族祭り」では、例えば、料理の屋台だけでも実に多種多様です。チン、モン、カレン、シャン、カチン、ラカイン、カレンニー、そしてビルマ民族の料理の店も並びます。他にも、ミャンマー産のお茶やコーヒー、そしてお菓子、様々な手作りの伝統工芸品や軍への抵抗を呼びかけるグッズなどが売られていました。
売り上げは全て、国軍の空爆などの攻撃で、厳しい状況にある人たちへの食糧や医薬品の支援に充てられます。ステージでは伝統舞踊や歌、流行歌、バンド演奏などが続きました。

