「ヘルスケアアプリ」との違いは「医師の寄り添い」

自分でデータを記録する「ヘルスケアアプリ」は、あくまで自己管理するためのものであり、治療効果については確認されていません。一方、「治療アプリ」は有効性や安全性を確かめる”治験”を経て薬事承認を受けているので、”薬と同じように有効性が証明されている”という点で違いがあります。
治療用アプリを医師として患者に処方している「野村医院」の野村和至院長は、これらのアプリの違いについて「サプリメント(=ヘルスケアアプリ)と医薬品(=治療用アプリ)の関係性」に例えて表現しました。
また、データの管理を主に医療機関が行うという点にも違いがあります。患者が入力する治療用アプリのほかに、医師側には医師向けのアプリが提供され、患者が日々入力する血圧のデータや行動の記録をいつでも確認できるようになっていて、次回の診療時により良い指導が行えるということです。
野村院長は、従来の治療について「外来の人は2〜3か月に1回のペースで来院する人が多いので、継続して支援していくのは難しい」としていて、治療用アプリでは「通院時以外の空白期間にも患者をサポートできる」と効果を感じてます。