様々な疾患の治療用アプリが開発中 年内には「不眠症」改善も
国内では、「キュア・アップ」1社のみが治療用アプリの保険適用を受け、実用化に漕ぎ着けていますが、他の企業でも「治療用アプリ」の開発が進められており、今後多くの治療用アプリが登場するとみられています。
医療系スタートアップの「サスメド」は不眠症を改善する治療用アプリを開発しています。すでに厚生労働省の薬事承認は取得しており、担当者によると保険適用に向け手続き中で「年内にも処方を開始したい」としています。
「サスメド」では、不眠症以外にも乳がんや腎臓病など11の疾患で治療用・診断用のアプリの開発に着手しており、「今後もニーズのある疾患で開発を目指す」としています。
日本では、2014年に医薬品医療機器等法(薬機法)が改正され、アプリが医療機器として認められるようになりましたが、これまでに薬事承認されたのは3件のみです。厚生労働省は「治療用アプリは海外に比べて遅れをとっている」としていて、審査の簡略化を検討するなど、国内で普及を後押ししていく方針です。