文麿さんと、悦子さん、善一さんの親子3人で営んできた角源。


火事のあと、店を畳むことも頭をよぎったと言います。

悦子さん:
「息子にこうなっちゃたから辞めるっていう手もあるよって言ったら、俺やるっていうから私もバックアップというか、お父さんの遺志もあるしやらなきゃなって思って」

善一さんが社長に就任し、近くに仮設の店舗を作って店を続けながら、もとの場所での再建を決めたのです。

店を存続させる後押しとなったのが、先代が大切にしていた、香りを放つ木材「香木(こうぼく)」です。


悦子さん:
「なんとなくいいにおいがするよ土の中がって言われて掘ったらこれだった」
「遺産というかお父さんが集めていたものだからとっておこうと思って」

火事の片づけをしていると、偶然、土の中から見つかったのです。