■第19回アジア競技大会中国 杭州(5日、大会12日目)
レスリング女子フリースタイル53㎏級の藤波朱理(19、日本体育大)が決勝で龐 倩玉(26、中国)を破り金メダルを獲得。連勝記録も130に伸ばした。
藤波は圧倒的な強さを見せ、中学2年から続く連勝記録は先月行われた世界選手権で優勝し127まで伸ばし、パリ五輪代表にも内定した。世界選手権から連戦となったアジア大会でも強さを見せつけ、準々決勝、準決勝と勝利を収め、連勝記録は129に伸ばした。
決勝は2021年の東京五輪銀メダリストの龐 倩玉、国際大会で中国選手とは一度も対戦したことのない藤波は開始1分で相手を倒し背中を付け4ポイントを奪った。
そこから終始、藤波のペースで試合を進め、オリンピックメダリストに流れをつかませない。確実にバックを奪いポイントを重ね、藤波がテクニカルスペリオリティで勝利。連勝記録を130に更新、藤波はアジア大会3試合で1ポイントも奪われず完全勝利で金メダルを獲得した。
女子50㎏級の吉元玲美那(23、KeePer技研)は決勝でキム ソンヒャン(26、北朝鮮)と対戦。低い姿勢からのタックルで試合を優位に進め、確実にポイントを奪っていった。最後は攻め込まれる場面もあったが5-4とポイント勝ちで金メダルを手にした。
女子57㎏級の櫻井つぐみ(22、育英大)は決勝でジョン インスン(28、北朝鮮)に1-6とリードされるも残り14秒で大逆転。7-6とポイント勝ちで金メダルを獲得した。
男子グレコローマン97㎏級の鶴田峻大(27、自衛隊)は3位決定戦でイ セヨル(32、韓国)を破り銅メダルを獲得した。