■第19回アジア競技大会中国 杭州(5日、大会12日目)
陸上競技は最終日を迎え、女子マラソンで大西ひかり(23、JP日本郵政グループ)が2時間30分06の5位でフィニッシュ。和久夢来(28、ユニバーサルエンターテインメント)は2時間40分54秒で13位となった。優勝はバーレーンのE.C.P.チュンバ(30)。日本勢は3大会ぶりにメダルを逃した。
スタート前の気温は21度、湿度84%。男子の10分後にスタートし、杭州市内を流れる河川“銭塘江(せんとうこう)”の河岸に広がるグリーンベルト地帯でレースは行われた。
大西は22年の名古屋ウィメンズマラソンで初マラソン。2時間28分56秒の15位で、同年9月に行われたベルリンマラソンでは2時間25分54秒(19位)で3分近くタイムを縮めた。和久は今年3月の名古屋ウィメンズマラソンで自己最高の2時間25分58秒で7位に入った。
この日の序盤は大西が先頭を引っ張る展開。最初の5kmは17分12秒とスローペースで、和久は集団の後方に位置してレースを進めた。
10km通過で先頭集団は12人。安定した走りを続ける大西だが徐々に遅れはじめ、中間地点を1時間13分40秒で通過位し、中国の張徳順(27)ら5人の先頭集団と5秒差。和久は4分近く遅れてしまう。
一人でのレースが続く大西は、35kmでは先頭と2分17秒の差がついてしまう。参加選手中一番の自己記録(2時間20分02秒)を持つバーレーンのE.C.P.チュンバ(30)が、終盤独走状態となり金メダルを獲得。大西はトップと3分52秒差の5位でフィニッシュ、和久は2時間40分台でのゴール(13位)で厳しいレースとなった。
【女子マラソン結果】
金 E.C.P.チュンバ(バーレーン)2時間26分14秒
銀 張 徳順(中国)2時間27分55秒
銅 S.トロフィモワ(キルギス)2時間28分41秒 ※今季ベスト
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5位 大西ひかり(日本)2時間30分6秒
13位 和久夢来(日本)2時間40分54秒