■第19回アジア競技大会中国 杭州(5日、大会12日目)

陸上競技は最終日を迎え、男子マラソンで初代表の定方俊樹(31・三菱重工)が2時間13分51秒で4位、池田耀平(25、Kao)が2時間15分04秒の6位でフィニッシュした。

日本勢は前回ジャカルタ大会では井上大仁が金メダルに輝くなど、アジア大会では連続でメダルを獲得してきたが、今大会は表彰台を逃した。優勝は中国の何杰(24)。

スタート時の気温は21度、湿度84%。杭州市内を流れる河川“銭塘江(せんとうこう)”の河岸に広がるグリーンベルト地帯でレースは行われた。

池田は今年2月の大阪マラソンで2時間06分53秒と初マラソン日本最高(当時)をマークし、自身2回目のマラソンに挑戦となった。

序盤は自己記録2時間06分43秒のS.デチャサ(34、バーレーン)らが先頭集団を引っ張り、5kmを15分58秒で通過。10kmの給水ポイントを通過すると、集団は徐々に縦長へ。10kmは32分ちょうどで通過しペースはほぼ変わらず。

15km付近でS.デチャサが少し前に出るが、池田、定方の日本勢2人と中国の何杰(24)らが付いていき、先頭集団は10人に。前半は大きな動きはみられず、中間地点を1時間6分14秒で通過。

30kmを過ぎると先頭集団は7人に絞られ、勝負の終盤へ。35kmの給水ポイントを過ぎると、何杰らがスパートをかけ、定方が少し遅れる。優勝争いは池田とS.デチャサ、中国勢の何杰、楊紹輝(31)、北朝鮮のハン イルリョン(23)の5人に。

先に何杰、ハンが前に出ると、39km手前で差が広がり、池田は5番手に後退。さらにスパートをかけた何杰が逃げ切り金メダル。定方が終盤追い上げをみせ、順位を上げて日本勢トップの5位でフィニッシュ、4位のS.デチャサと同タイムだったが、順位が修正され定方が4位に。池田は終盤失速し、トップと2分2秒差の6位でゴールした。

【男子マラソン結果】
金 何 杰(中国)2時間13分2秒
銀 ハン イルリョン(北朝鮮)2時間13分27秒
銅 楊 紹輝(中国)2時間13分39秒
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4位 定方俊樹(日本)2時間13分51秒
6位 池田耀平(日本)2時間15分4秒