今年の冬は暖冬予報 日本海側の雪は平年並みか少ない

特に2月は日本の東の低気圧が、平年よりもさらに東側へずれることが予想されます。いわゆる西高東低の冬型の気圧配置が持続しにくく、むしろ暖かい空気が入って雪解けが早いかもしれません。
レッサーパンダは今後も、雪へダイブできるのか
地球温暖化の影響で北海道でも気温は上昇していますし、今後も上昇を続ける見込みです。
札幌の年平均気温はこれまで100年あたりで約2.5℃上昇。今後、追加的な緩和策を取らなかった場合は、20世紀末と比べて21世紀末には年平均気温は約4.9℃上昇するという予測があります。
雪の量も、北海道日本海側は減ることが予測されています。追加的な緩和策を取らなかった場合は、20世紀末と比べて21世紀末には最深積雪は44パーセント減るという驚くべき減率に。
(※「日本の気候変動2020」(文部科学省・気象庁) に基づく地域の観測・予測情報リーフレットより)
レッサーパンダは雪が大好きで、積もった雪にダイブしてかなりハイテンションで走り回ることがあります。雪と遊ぶ姿はとても新鮮で可愛らしいのですが、将来的に雪の量が減ると…そんな愛らしい姿を見る機会は少なくなるかもしれません。気温が高めで降る雪は、ふわふわの雪ではなく、水分の多い湿ったべちゃ雪になります。ふわふわの雪にダイブできる日本のレッサーパンダは限られてくることでしょう。
日本のレッサーパンダは、北は北海道、南は沖縄、伊豆諸島でも飼育されています。繁殖のために、動物園間を移動することも時々あります。そう考えると、どんな気候でも順応できる動物かのように思うかもしれませんが、そうではありません。適切な環境や温度管理があってこそ。気候変化のスピードが早くなると、そういった管理は一層徹底しないと飼育は難しくなることでしょう。
北海道など緯度が高い地域の方が、気候変動の影響は大きく出ることがあります。熱中症かのように見えた、呼吸が荒くなったレッサーパンダの姿が忘れられません。














