■第19回アジア競技大会中国 杭州(4日、大会11日目)
レスリングでは男子グレコローマン67㎏級の遠藤功章(26、東和エンジニアリング)が初出場のアジア大会で金メダルを獲得した。60㎏級の鈴木絢大(24、レスターホールディングス)は銀メダルを獲得した。
アジア大会11日目、この日からレスリング競技が男子グレコローマンからスタート、グレコローマンは相手の上半身のみの攻防となる。1ピリオド3分間で2ピリオド行われる。相手の両肩をマットに1秒以上つけるとフォール勝ち、ポイントが8点差つくとテクニカルスペリオリティ勝ち、6分間で決着が付かなければポイントの多い方が勝利となる。
67㎏級の遠藤は決勝で2022年のアジア選手権王者のM.シェルマカンベト(27、カザフスタン)と。試合開始から相手に圧力をかけて試合を優位に進めた。相手は消極的と反則を取られ1ポイントが入るとグランドの状態で遠藤が得意のリフトから豪快な投げ技で2ポイントを奪った。さらに攻め続け相手を場外に押し出し1ポイント。4-1で第1ピリオドを折り返した。
第2ピリオド、相手も圧力をかけてきて、遠藤は場外に押し出され1ポイントを奪われると、今度は遠藤が消極的と反則を取られ4-3と1ポイント差に迫られた。それでも残り時間も攻め続け1ポイント差を守り切り、遠藤はアジア大会初出場で初の金メダルを獲得した。
男子グレコローマン60㎏級の鈴木は決勝で2022年、2023年と2年連続世界王者のZ.シャルシェンベコフ(24、キルギス)と対戦。序盤、相手のパワーに押されてバックを取られ2ポイントを失った。しかし、2-2の同点に追いつくと相手の突進してくる力を利用し投げ技、しっかりとバックをとって4ポイントを積み重ねて6-2とリードした。
ところが一瞬の隙を付かれ投げ技を受けると両肩がマットについてしまい、世界王者相手に攻め続けた鈴木はアジア大会初出場で銀メダルを獲得した。
87㎏級の角雅人(29、自衛隊)は3位決定戦でM.サイラウ(21、カザフスタン)に勝利して銅メダルを獲得した。77㎏級の櫻庭功大(自衛隊)は初戦敗退となった。