■第19回アジア大会中国・杭州(1日・拱墅運河スポーツパーク体育館)
女子シングルス決勝で、早田ひな(23、日本生命)が世界ランク1位の孫穎莎(22)と対戦し、ゲームカウント1-4で敗れ、今大会は銀メダル。
“完全アウェー”の中、王者・孫と互角の戦いを繰り広げた。日本勢としては1994年広島大会の小山ちれ以来、29年ぶりの決勝進出となったが、惜しくも金メダルには届かず。
第1ゲームは立ち上がり4-2とリードを許すと、相手の強烈スマッシュが決まるなど、先に攻められる展開となり主導権を握られる。4連続ポイントを許すなど先にゲームポイントを握られ、5-11で最初のセットを落とす。
第2ゲームは連続得点でリードすると、積極的な攻撃で孫と互角の戦いを繰り広げる。中盤、相手の威力あるフォアに失点するも、攻める姿勢を崩さず。9-6から同点に追いつかれると、チキータで攻めるが先にゲームポイントを奪われ、5連続失点で9-11。
第3ゲームも序盤は一進一退の攻防が続き、7-5とリードすると相手の左右に揺さぶる攻撃にも耐え、10-9とこの試合初めて先にゲームポイントを握る。デュースに持ち込まれると、激しいドライブの応酬を制し12-10と王者から1ゲーム奪い返した。
第4ゲーム、ロングサービスが決まり3-2とリードするが、徐々に相手がリズムを掴み始め、先にゲームポイントを奪われ王手をかけられた。勝負の第5ゲーム、積極的な攻めは変わらず、何とか孫に食らいつくが、7-11で逆転ならずゲームセット。
試合後「あんまり出だし良くなくて。打つコースというのはもっと考えなくてはいけない。今大会は緊張もありましたが、しっかり今までやってきたことを出し切ったと思う」と団体戦から続いた中国選手との試合を振り返った。さらに来年の五輪に向けて「ここ(中国選手)を超えなければと思うと、時間がないかと。もっと練習して頑張りたい」と語り、最後は笑顔で観客の声援に応えた。