■プロ野球 広島 2ー1 阪神(30日・マツダスタジアム)

首位・阪神は2位・広島に1点差で敗れ、3連敗。チームは84勝52敗5分で貯金32となった。同点の8回に4番手・加治屋蓮が被弾。対広島戦は残り1試合。

阪神先発はプロ初先発の門別啓人。3回以外、毎回ヒットを許しながらも、5回95球7安打無失点と粘りのピッチング。しかし前日の試合から大きく組み替えた打線が、5回まで完全投球を喫するなど援護できず、門別に勝ち星はつかなかった。勝ち越し弾を許した鍛冶屋が5敗目(1勝)。

門別は初回、2死からヒットを許すも無失点の立ち上がり。2回、2本の単打などで1死一・三塁のピンチを背負うも、8番・會澤翼を遊ゴロ併殺打に打ち取り無失点。4回も複数の走者に出塁を許したが、連続三振で粘った。

援護したい打線だったが、5回まで相手先発の九里亜蓮の前に、一人の走者も出せず。

6回、先頭の小幡竜平がショートへの内野安打で出塁。8番・長坂拳弥が送って1死二塁とする。しかし、門別の代打・渡邉諒は三ゴロで走者を進められず。1番・島田海吏も右フライに倒れて無得点。門別にプロ初勝利はつかなかった。

6回の守りからは、2番手で石井大智が登板。先頭を四球で歩かせると、送りバントで1死二塁のピンチを迎える。ここで6番・末包昇大にレフト前へヒットを浴びるが、レフト・ミエセスが本塁に好返球。三塁を回った走者は本塁上でタッチアウト。その間に打者走者は二塁へ。

しかし2死一・二塁から、會澤にセンターへタイムリーヒットを喫し、0ー1。ついに均衡が破れた。

7回、打線は先頭の中野拓夢がライト前ヒットで出塁。3番・小野寺暖が送って1死二塁とする。大山悠輔の四球で一・二塁とすると、2死から6番・ミエセスが詰まりながらもレフトへタイムリーヒット。阪神が1ー1の同点に追いつく。

その裏は、3番手で島本浩也が登板。ヒットと盗塁で2死二塁のピンチも、4番・堂林翔太を二ゴロに打ち取った。

8回、打線は広島2番手・島内颯太郎に対し、1死から森下翔太がヒットで出塁するも、島田が二ゴロ併殺打に終わり、勝ち越しならず。

直後の守りからは、加治屋蓮が4番手でマウンドにあがったが、1死から末包に11号ソロホームランをレフトスタンドに被弾。1ー2と勝ち越しを許した。

阪神9回の攻撃は、2番から。広島3番手・栗林良吏の前に、先頭の中野が左フライ、小野寺の代打・近本光司が空振り三振で2アウト。大山は四球を選ぶが、佐藤輝明が遊ゴロでゲームセット。