8月下旬、札幌市内の書店に、1人の女性が、車いすで颯爽と入ってきました。
モデルでインフルエンサーの葦原海(あしはら・みゅう)さん、25歳です。
「やばーい、急がなきゃ!」
書店の一角にパーテーションで仕切られた“楽屋”から、聞こえてくる話し声や笑い声に「あ、いつも通りの海さんだ(笑)」と、私の緊張も一瞬でほぐれました。
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【前回の記事】「できなくなったことはあんまりない」両足を失っても明るさは失わない 多くの人々の心を引き付ける 笑顔はじける “車いすモデル” 葦原 海(あしはら みゅう)
トイレや入浴の様子も…車いすユーザーのリアルな日常を発信

葦原さんは、高校在学中の16歳のとき、交通事故で両足を切断しました。その後、車いすでの日常や、旅行記、モデル活動の様子をSNSで発信しています。

健常者との見えない壁を壊し、「障害者はかわいそう」という見方を変えようと、時にはトイレや入浴の様子、着替えの仕方など、今まで触れられる機会が少なかった車いすユーザーのリアルな日常を公開し、話題を呼んでいます。
TikTokは36万人、YouTubeは25万人など、SNSの総フォロワーは70万人を超えています(取材当時)。
実は、私もフォロワーのひとりで、去年、葦原さんを取材する機会があり、お会いするのは今回が2回目です。