たぬきの国 三浦祥史 店主
「父が難病を患っていまして、余命が5年というのを大阪で聞きまして、島根の方に優先で帰ってきました。
自分は大阪生まれなんで住んだこともない土地なんで不安がありましたしね、なかなか踏ん切りがつかなかったですね最初は」

迷いながらも島根に行くことを決意。しかし店を継いでからも…

たぬきの国 三浦祥史 店主
「なかなかやっぱり、亡くなる寸前まで揉めましたけどね。
同じように作ってるはずなんですけど、お客さんからも味が違うとかね、しょっちゅう言われました」

店を継いでほどなく父・洋明さんは天国に旅立ちます。父親が苦手だった祥史さんですが、亡くなってから気付いたことがあると言います。

たぬきの国 三浦祥史 店主
「父のすごさは感じますね。なかなか追いつくことは今でもできないですね。商売上手くないんで必死になってやらないと経営はできないなって実感してます、今」

多くの人に愛される人気店を作った、父の偉大さです。

たぬきの国 三浦祥史 店主
「今のまま、地域の人にも満足してもらって、色んな方が来てもらえる店を続けていけたらなと思っています」

多すぎるタヌキたちも、圧倒的な爆盛りメニューも、亡き父の残した思い。店を守っていくため、祥史さんは今日も鍋を振ります。