◆流れは日本、勝負の後半戦へ
後半開始早々、サモアに自陣まで攻め込まれた日本だがキャプテン・姫野がジャッカルでボールを奪い、ピンチを脱した。

後半8分、サモアが危険なタックルでファウルを犯すと日本は敵陣深くからのラインアウトからサモアをモールで押し込み、キャプテン・姫野がトライ。これで3本目のトライで22-8。ここまでノーミスだった松田が初めてコンバージョンキックを外した。

サモアは危険なタックルでイエローカードだったベン・ラム(32)にレッドカードの判定。退場となり14人で戦うことになった。

日本は後半16分、ペナルティーゴールのチャンスを得ると松田が確実に決めて25-8と着実に点差をつけていく。

サモアの足が止まり始めると、日本は展開からレメキ、松島とスピードのあるバックス陣を使い始めた。後半22分、サモアのパスミスを日本が拾い、松島が抜け出しトライに思えたが前のプレーでノックオンがあり、トライとは行かなかった。その2分後、サモアに連続攻撃を受けると日本のディフェンスが踏ん張り切れずトライを許し、コンバージョンキックも決められ25-15。

後半33分、サモア陣内でファウルを奪うとペナルティーゴールを選択。松田がしっかり決めて28-15。得点を重ねていった。

後半37分にはサモアのパワー勝負に日本のディフェンスが徐々に下がらされトライを奪われるとコンバージョンキックも決められ28-22と6点差まで1トライ1ゴールで逆転される点差まで詰め寄られた。

最後の最後までサモアも攻撃を続けたが試合終了間際、サモアのラインアウトを日本が奪いサイドへ蹴りだしノーサイド。日本は最後、苦しみながらも勝利を収め、勝ち点4を手にして決勝トーナメントへ前進した。W杯では15年、19年に続き3大会連続でサモアに勝利した。

【1次リーグD組・日本代表日程】
10日 日本 42-12 チリ
18日 日本 12-34 イングランド
29日 日本 28-22 サモア
10月8日 日本-アルゼンチン ※最終節