10月から始まる「インボイス制度」。事業者間の取引で発生する税率や税額を明確にしようというのが導入の意義ですが、反対のオンライン署名は52万筆を超えました。何が変わるのでしょうか。解説です。
「インボイス」とは?誰に影響?

良原安美キャスター:
インボイスは、事業者間で取引をした商品などの、消費税の税率や税額などを記載した請求書(適格請求書)のことです。仕入れにかかった税率が8%なのか10%なのかや、税額を厳格化し、正確に差し引くための仕組みとなっています。

たとえば、卸売業者が酒店に1100円でお酒を販売します。すると、卸売業者は100円を納税します。
次に、酒店が消費者に3300円でお酒を売るとします。このとき、酒店が支払う納税額というのは、受け取った税-支払った税ですので、300円-100円で200円を納税します。
そして、消費者は300円を負担するということになります。
この事業者間で発生する税率や税額を明確化しようというのが、インボイス制度導入の意味です。