27日の宮城県内は、低気圧が日本海から弱まりながら近づいてきたため、午前を中心に雨が降り、雨脚が強まった所もありました。あす28日もまた別な低気圧が日本海から近づいてくるため、宮城は午前中は再び広い範囲で傘の出番となり、朝は三陸沿岸を中心にザーザー降りとなりそうです。
ただ、28日は27日と違って、この低気圧が前線を伴い、やや発達しながら東北北部を通過していく予想です。午後になると宮城県内は低気圧や前線の南側に入り、暖かく乾いた西寄りの風が吹くようになります。

このため東部を中心に晴れ間が広がり、山越えの熱風が吹き降りるフェーン現象が発生して、気温が大きく上がりそうです。
宮城県内の28日の最高気温は、仙台のあたりが最も高く30度まで上がるとtbc気象台では予想していて、実際に30度に達すると、仙台では観測史上最も遅い真夏日となります(過去の遅い記録は1960年の9月24日)。流れ込んでくる空気そのものは乾いていますが、雨上がりのため、昼過ぎは空気がモワッと感じられそうです。外での運動などの際は熱中症に注意してください。

28日は関東以西では宮城以上に気温が上がり、予想最高気温は東京で33度、静岡では35度と猛暑日になる可能性があります。真夏とは違って湿度は低めですが、日差しが強く、秋らしからぬ厳しい暑さとなるでしょう。
tbc気象台 星野誠気象予報士