全国で水道料金の値上げが相次いでいます。「しれっと上げやがって」。20%値上げした宮城県石巻市では水道代値上げに住民から怒りの声が上がっています。「破裂する水道管」に「人口減少」…こうした課題にどう向き合えばいいのでしょうか。
水道代値上げ相次ぐ 背景に“老朽化”
9月、大阪府箕面市で水道管の破裂事故が起きました。この破裂は“水道管の老朽化”によるものです。老朽化した水道管の入れ替え作業のコストが膨大なため、料金も値上げしなければならない事態になっています。
全国で目立つ水道料金の値上げですが、例えば、静岡県御前崎市は45.6%↑(2029年度までに)、福岡県飯塚市は35%↑(2022年)、宮城県石巻市と東松島市は20%↑(2023年4月)など、3年で150の自治体が値上げに踏み切っています。

宮城県石巻市で取材したところ、住民たちは怒りの声を上げていました。
「しれっと上げやがって」水道料金2割増
なかの理容 庄子美由貴さん
「『しれっと上げやがって』というのが一番。あれだけ電気料金は騒いだのに、水道だけは静かに上がったんだろう」

宮城県石巻市で理容室を営む庄子さん。憤りを感じているのは、水道料金の値上げです。
庄子さん
「7000円~8000円台だったのが、1万2000円でお釣り来るぐらいになったので、『あれ?』『これは上がってるんだな』と、とにかく感じた」
石巻市では水道料金が2023年6月の請求分から20%値上げ。その結果、庄子さんの自宅では1か月8000円ほどだった水道料金が、1万円を超えるようになったといいます。