見送りの背景には内閣改造による「政治とカネ」問題も

小川キャスター:
だから一刻も早く、なるべくリスクを小さく…と、親としては思ってしまうわけなんですけれども、慎重にならざるを得ない状況がある中で、今後議論は進んでいくんでしょうか?

宮本記者:
実は今回議論が進まなかった背景には、ちょっと情けない事情があります。

先日の内閣改造でこの法案を担当する大臣が変わりました。新しくこども政策担当大臣になった加藤鮎子さんに「政治とカネ」の問題が出てきて、自民党幹部によると、そのゴタゴタで「役所の身動きが取れなくなってしまって、政策の話が進んでいない」という事情があります。

パトリック・ハーランさん:
みっともないと思います。本来は立法しなきゃいけない、制度作りをしなきゃいけない。それが議員の仕事です。こういうところで脱線させられてしまうと、何のための内閣改造だったんだって思いませんか。大臣はそのままで、制度作りに専念すれば良かったのになと思います。