自治会員の男性
「(自治会業務は)増えていません。そもそも前から多いです。
大半の人が役員を兼務しています。うちはなり手がないので、総務と防災が兼務していたり、会計と交通が兼務していたりします。ゴミの当番でも役があって必ず班長をしないといけません。
そうなると、自治会費を使って作ったステーションに未加入者でもゴミが捨てられる、そういうサービスを認めるってわけにはいかないんです。それは他の自治会のメンバーさんからしたら納得がいかないと思います」

こうした実態を行政も把握していますが、抜本的な改善策がないのが実情です。

仮にゴミの収集所の維持管理、地域の清掃活動などの自治会が担っている仕事を行政に任せたとして、結局は外部の業者に委託することになります。そうすると税金の使い道を再考する必要も出てきます。

米子市自治連合会事務局の担当者
「自分の住んでいる地域も、何もしなくても安全に暮らせているかっていうとそうじゃなくて、何か道路に支障があったら地域の誰かが言って直したりとか。そうやって今の私たちは安全な暮らしをしていると思うのですが、皆が助け合って暮らしていること、そこを分かっていただけると良いのかなと思います」

お便りを送ってくれた女性は、現時点では自治会への加入の意思はないということですが、女性が願うこととは…

自治会未加入の女性
「多分、自治会さんも上から色んな指示とかされて大変な仕事が多いと思います。
その中で自治会と未加入者のトラブルが起きているという可能性もないとは言い切れないと思うので、本当に市自体が、自治会連合から何から全てをちょっと変える方向性で考えていただきたいと思います」

そこに住む以上、地域に無関心というわけにはいきません。
住民も自治会も行政も、それぞれが街づくりの仕組みについて改めて考えてみても良いかもしれません。