
元国民民主党参院議員・矢田稚子氏、総理補佐官就任のサプライズ
ーー我々がびっくりしたのは、元国民民主党の参院議員・矢田稚子さんですけども、これが官邸の中枢の総理補佐官になられた。賃金と雇用担当ってことですけど、玉木さんは前からご存知だったんですか?
国民民主党・玉木雄一郎代表:
これは前からというか途中から知っていましたけど、ただもう、矢田さんを我が党の議員として(22年参院選で)当選させることができなかったというのが、我々としては痛恨の極みで、能力はあるので、ご自身も今でいうヤングケアラーとしてアルバイトしながら高校を出て、パナソニックへ就職して、これまで頑張ってきて参院議員になったと。ただ我々が当選させることができなかったということですね。今回総理補佐官という声がかかって、それで活躍の場ができたことは、率直に、もと仲間として、非常に私は嬉しいですし、頑張っていただきたいなと。
ーー(補佐官起用は)玉木さんの方からお願いしたのですか?
国民民主党・玉木雄一郎代表:
これは、もう党を離れていましたし、あと電機連合というですね産業別労働組合があるんですが、その役職員も外れた時点で、会社に戻るというか、パナソニックの1社員という立場の中で声がかかったので、ご本人と会社と相談されたと思いますけども、その中でぜひということになって、総理補佐官ということに任命されたと承知してます。
ーー矢田さんは、自民党・麻生副総裁、茂木幹事長、玉木代表と挨拶に回ったそうですが、やはりその”麻生・茂木ライン”が仕掛けたという感じですか?
国民民主党・玉木雄一郎代表:
たまたま挨拶回りがそうなってると思うんですけど、麻生自民党副総裁のところに行った後、私のところに、挨拶に来てくれて、総理とも結構もう既にお話をされたという報告を受けましたけど、ぜひ頑張ってもらいたいなと。それとやはりなかなか官邸って”官邸病”って言われるんですけど、いろんな人の声が届きにくくなると。とりわけ働く現役世代の声とかですね、矢田さんもお子さん大学生ですけど、やっぱり子供を育てながら働いてきたっていうそういう母親の声とか、お母さんの声ってのは、なかなか届きにくいので、もう「どんどん言ったらいいよ」と。で、「総理も聞く耳は持って聞いてくれてるらしいので、だったらもうそういう声をね、どんどん届けたらどうですか」っていう話は今日させてもらいましたけどね。
矢田氏の総理補佐官起用は”連立の第一歩”!?
ーーやっぱりこれは連立の第一歩じゃないか、それから野党分断するのではないかとどうしても出てきますけれども、そこはどうですか。
国民民主党・玉木雄一郎代表:
いろいろ関心を持って見ていただけるのはありがたいなと思ってますが、先ほど申し上げた通り政策的な連携協議はこれからもしていきます。ただ連立というと少しちょっとね、選挙が絡む話になるので、そう簡単な話ではないなと。
ーー選挙が絡むっていうのはやっぱり連合は大反対じゃないですか?
国民民主党・玉木雄一郎代表:
連合というよりも選挙区調整がやはり「選挙で争うのに連立」っていうと、例えば自民党と公明党でさえ新しく出た選挙区で揉めて大変なことになってたわけなので、その辺は、単なる政策協議とはまた困難さのハードルが違うなとは思います。
ーーただ、えいやっとやってしまえば選挙区は後からついてくる。そんなことにはなりませんか?
国民民主党・玉木雄一郎代表:
いやなかなかついてこないんじゃないですかね。まだその辺はちょっと、少し別の話として考えていきたいと思います。ただ実現すべき政策はこれからもどんどん言っていきたいと思いますし、何より「持続的賃上げ」を実現する。そういう政策を、ぜひ岸田総理にやってもらいたいと思うし、今年、本当に30年ぶりの賃上げが実現したので、これがちゃんと続くかどうかで、もし続く政策ができたら、これは岸田総理、立派な総理だと言われるようになると思うので。
ーーそしたら連立に入る?
国民民主党・玉木雄一郎代表:
いや、ここは頑張ってもらいたいし、逆に何か、何したいかわかんないってよく言われるじゃないですか皆さん。もう賃上げしたいんです。持続的に引き上げしたいんですというのも、一番の最優先課題においてね。やっていただきたいなと、それが日本のためになると思います。