Q.あらためて協会に望むことは?
「もっと選手1人1人に、しっかりと話を聴くべき」
「ドライブレコーダーがあれば、いつ事故車がコースに入ったのかなど、すぐにわかるはず」
「それすら確かめずに会見して『調査中』なんて、無理がある」
「安全対策について、むしろ『年々強化している』なんて、選手側と思考力の乖離がありすぎる」
「ここで原因をあいまいにしてしまうと、いつか必ず同じことが起きてしまう」
協会は、今後の安全対策などについて、第三者を含めた検討チームを立ち上げ、進める方針を明らかにしました。
<19日の会見、質疑応答要旨>
Q.事故車がコースに入った時間は?
「まだ確認していません」
Q.事故車以外にコースに入った車は?
「その点につきましても現在、調査中です」
Q.選手団の前にバイクなどでの先導もあったと思うが、車両の進入に気づけなかった?
「通常、この区間でなくても隊列の前に先導する車両、あるいはバイクが走りながら『1番先頭で選手が参ります、よろしくお願いします』というような広報をやっています」
「一般的には、対向車に気がつけば『後ろから来ますよ』というアピールはしてきている」
Q.それでも気づくことはできなかった?
「調査中です」
Q.進入車を発見した場合は、どう対応する予定だった?
「早い時間にコースの中に入って応援していただいてる皆さんがいれば『選手の集団が来ますので』とお伝えしながら走っております」
Q.事故にあった選手の出場歴は?
「初めて」
Q.今回のコースは、これまでの大会でも使用?
「直前では、2019年。それ以前も使っていた」
Q.反対車線での走行を控えるような指示は?
「片側走行を原則としていた。どんな場合も片側で走行」
Q.実際に走る選手への大会ルールの説明や資料配布は?
「チームの参加の打診をしている段階からしている」
「前日の説明でもしている」
Q.反対車線にはみ出しての追い越しなどは常態化?認識ある?
「基本的には片側を走る」
「完全にゼロとは言えない。隊列の中で」
Q.大会を重ねるごとに、各集団につくバイクの台数や看板の減少などが見られるという指摘は?
「毎年、毎年、大会後に事後の検討、反省をしている」
「走る状況に対して強化してきたし、リードビークルなども入れた」
Q.追い越しのペナルティは?
「設けてない。一般的なペナルティない」
Q.チームの中で、反対車線にはみ出して良いの指示はあったのか?
「今回の選手が追い越しに伴う事故だったのかは、わかっていない」
Q.先導する車両は、気づかなかったのか?
「先導車両が気づけば、必要な処置をしている」
「当日どうだったかは、調査中」
Q.追い越そうとした選手は何人?
「追い越しをしてたのかどうかは、わかっていない」
Q.大会側の過失の程度は、どう考えている?
「そこも含めて検討、調査中」
Q選手から「危険性がある」という声を聞いたことは?
「聞いたことがない」

事故発生から2週間…協会は、調査の期限、次の会見の見通しなどを示していません。
一方、この事故をめぐっては、警察も、五十嵐選手が反対車線に出た原因や当時の状況、協会の安全対策の問題など、事故の実態解明をすすめる方針ですが、いろいろ検討中とし、幹部は「かなり時間がかかる」などの認識を示しています。