
この大会には、今年、初出場だった五十嵐選手…すぐ後ろを走行し、事故を目の当たりにした選手は「自分は何度も出場していたし、基本的に反対車線への進入は避けるべきという認識だった」と話します。

その一方、片側車線だけの走行としながら、通行規制の反対車線もあるという“矛盾”を指摘し「自分も、通行規制のコースを走るときは『対向車が来るかも…』と思って、走ってはいない」と、微妙な選手心理をのぞかせました。
さらに、当時、五十嵐選手の前方を走行していた別の選手は、協会の会見に対し、憤りを隠しません。
Q.会見を見た率直な印象は?
「1人の若い選手が悲惨な死を遂げているのに、協会の対応は、あまりにも不誠実で、残念です」
「過失を問われたくないため、過失を問われるような発言をしないようにしているなと」
「質疑応答の時、記者の質問が終わる前に話を遮ったり、話しながら苦笑したり、不快でした」
「これでは、選手ファーストの安全対策も思いつかないと思いますし、こういった不誠実な対応もしてくる」
Q.事故後、選手同士で話したことなどがある?
「車両の通行規制コースに、事故車以外にもトラックを含む車が複数いた」
「警備は、どうなっていたんだと」
「以前なら、もっと白バイが各集団の前を走るなどしていた」
「他の選手や観客にも聴いたが、皆、明らかに今年は安全管理体制が“ずさん”だったと話している」
「去年、鹿児島で起きた死亡事故の時の審判もいたはずなのに、教訓が活かされてない」