■新たな“観光支援策” 成功のカギとは?

岡崎ビジネスサポートセンターの秋元祥治さんは新たな観光支援策の成功のカギとして、「お得感ある『プチ贅沢』」、あとは「平日クーポンの拡充」、こういったところを挙げてらっしゃいます。

岡崎ビジネスサポートセンター秋元祥治さん:
この新たな観光支援策、まずは評価できるんじゃないかと思います。高級宿に非常に集中した問題、これは上限の金額を抑えること、そして、平日に人を流すという意味でクーポンを傾斜して、平日に3000円付けるようにしたということは大きく評価できるんじゃないかと思います。じゃあ、プチ贅沢だからみんな旅行行こうってなるかというと、そうは言ってもみんな気になるのが現在の物価高ですよね。生活費がどんどん圧迫される中で、お得感を感じられるような旅行プラン、あるいは宿泊プランを旅行業者、観光業者が提案していけるかということが、これからの大きな鍵になるように思います。
ホラン千秋キャスター:
例えば、どんなプランだったら刺さるかなと思いますか。
岡崎ビジネスサポートセンター秋元祥治さん:
例えば、今回もクーポン券が出てくるわけですけど、クーポンを持った人が何で買い物しようかと思ったときに、ホテルで3500円分のお土産が、例えば3000円のパックになってる。そしたら、このクーポン使って買っちゃおうって思えるんじゃないかと思うんですよね。こういった工夫、必要なんじゃないかと思います。
ホラン千秋キャスター:
さらなるお得感みたいなものがありますね。
井上貴博キャスター:
あとは観光支援策をいつまで続けるべきなのか。例えば、去年の今頃であれば、どんどん旅行して観光需要というのは起爆剤になりうる。でもこれからはそんなに税金を使わなくてもある程度旅行したい人はするんじゃないか。いつまで続ければいいかっていうのはどんなご意見ありますか。
岡崎ビジネスサポートセンター秋元祥治さん:
日本国民の観光需要がどれぐらい戻るか、という話だけでもないと思うんですね。すなわち日本の観光消費は海外からお越しになるお客さんたち、インバウンドの割合というのもかなりを占めてきたわけですね。少しずつ海外からの観光客を戻そうという動きは広がってきてはいますけれども、これが本格化していかないと、まだまだ観光地の厳しさというのは、和らがないんじゃないだろうかとも感じますね。
井上貴博キャスター:
あとは税金ですので、やはり不平等感、不公平感というのはいつも指摘されることです。予約開始と同時に早い者勝ちで争奪戦になってますので、時間にも余裕ある方がどんどん恩恵を受けてしまう。この格差が広がってしまう。じゃあどういう形がいいのか、抽選があるのか、そういった話になってきます。

ホラン千秋キャスター:
制限があるとなりますと、やはり全員がそのシステムがあって恩恵を受けられるわけではないので、行きたかったのになと思う方はいらっしゃいますよね。
岡崎ビジネスサポートセンター秋元祥治さん:
特に今、よく話題になる都民割ですね。これは都の予算の中で行われているということもあって制約上、争奪戦ということになりました。今回の新観光支援政策は国費で行われるということであれば、ある程度余裕を持って、GoToと同様に利用することはできるかも知れません。ただ、やはりそうは言っても、利用が進めば、予算が終わったところで早期終了ということも考えられるのかもしれませんね。