父親の病気との向き合い方と先端医療

阿保
「父親が地域の検診を毎年受けていたということで、レントゲンで引っかかって、向こうのCT検査で肺がんが見つかって。…それであれば、こちらですぐ手術をしようということで急遽(父親に)上京してもらって、私が手術の執刀スタッフに入って当時の地元(青森)のCTを見て手術しようと思ってたんですけど、新たに撮り直したCTを見ると、病変が残念ながら手術で安全に取り切れるような状況ではなくて…」

様々な薬物治療の末亡くなったが、最後まで通常の生活をしながら地元にいることができた。

阿保
「悔しい思いはしましたけど、それがあって遺伝子治療という最先端のがんの治療にもチャレンジをしていて、末期がん、進行がんの方で乗り越えられてる方々も少しずつ出てきた。今思えば、(父親がいた当時)この治療があれば、父親に対して全力で(この治療を)やっていたと思う…それが今の気持ちです」

医師としての正義感と信念は先端医療という形で人を救っていく

阿保
「新しいことをいろいろやろうって考えていることが、もしかしたらストレスの解消になっているのかもしれないですね、逆に…。地元から声がかかれば、できる範囲で協力したいと思っています」

阿保の挑戦は続く。