手術を控えていても…約740億円の契約金予想も

南波キャスター:
二刀流復活がいつになるのかというところも気になります。2018年6月、前回のけが(右肘じん帯損傷)の際には2018年10月に手術を行って、そこから復帰したのは約7か月後。2019年のシーズンにはバッターとして復帰し、結構打っています。
ピッチャーとして復帰したのが約1年9か月後で、2020年のシーズンでしたが、この年は2試合しか投げられませんでした。ただ、翌年からは9勝しましたし、素晴らしいピッチングを披露したわけです。

大谷選手のFAへの影響は?というところもみていきますが、FA予定の先発投手ランキングで、大谷選手は現状1位です。「右肘のけがでも、彼が市場に出る予定のFAの中でトップであることは疑いがなく、記録的な契約を結ぶと予想」と現地でも報じられています。
また、「右肘の手術が控えていても大谷は注目の的」で、5億ドル前後(約740億円)で契約を結ぶ可能性があるという報道も出ています。
ホラン千秋キャスター:
けがの状態が早くよくなって早くプレーしたいという思いが、皆さんアスリートであればあると思うんですけれども、じっくりとしっかり治すことが、何よりもそのあとの活躍に大切だということで…。
若新雄純慶応大学特任准教授:
僕ら見ている側は「ホームラン王とかの記録とかタイトルはどうなんだろう」ってなりますけど、恐らくこれは大谷選手もそうだし、今8冠を目指して打っている棋士の藤井聡太さんなんかもそうだと思うんですけど。
彼らはタイトルとか記録も意識してないことはないと思うんです。ただ、ご本人たちがインタビューで答えているとおり、本当の意味で目の前の一戦一戦とか一勝に集中して「今日の野球をどう楽しむか」、「今日の試合をどう勝つか」ってことを積み上げてここまでこられたと思うんですよ。
我々はどうしてもそうじゃなくて「スタメンになれるかな」、「記録残せるかな」、「目立てるかな」ってなりますが、(大谷選手や藤井聡太さんは)そういう次元ではなくて、一個一個にすべてを投入して今がある。
それが超一流のアスリートやプレイヤーでしょうから、(試合に)出る限りは本当に全力で戦っていたし、休むと決めたらきちんと潔く休む。やっぱりそこも超一流なのかなって感じますね。
ホランキャスター:
だからこそ、プレーができなかったとしてもベンチで選手の皆さんと野球について談義を交わすという。野球が本当にお好きなんだなというのが伝わってきますよね。
日比麻音子キャスター:
だって、休んでいてもいいわけじゃないですか。ゆっくりしていてもいいのに、それでもやっぱり仲間に何かアドバイスをしたい。そして、ファンの皆さんへの「ここにいるよ」、「来てくれてありがとう」というメッセージなのかなとも思うんですよね。
若新雄純慶応大学特任准教授:
だから僕もいろんな余計なことを考えずに、今のこの一つのコメントとか、目の前の仕事に集中できるような、そんな人間を目指せるものなら目指したいと思いますけど。
ホランキャスター:
ちなみに今は、目の前でないのであれば、どのあたりを目標にされているんですか。
若新雄純慶応大学特任准教授:
「いつまでこの椅子に座れるかな」とか、そういうことばっかり考えてしまいますからね。目の前の仕事を大事にしないといけない、それが超一流ですよね。きっと「いつまで自分が出場できるか」とか「プロでやれるか」って、そういうことじゃないんだと思うんですよ。
日比キャスター:
打算的じゃダメってことなんですね。
ホランキャスター:
一つ一つの積み重ね。南波さん、そういうことだそうです。
南波キャスター:
意外と若新さんは大谷選手と比べると、ちょっとちっちゃいなと。
若新雄純慶応大学特任准教授:
どう見ても小さい!