東山中学校 飯塚洋介 教諭
「どうしてこういう書き方がしてあるんだろう、どうしてこういう表現なんだろうということを、子どもたちが主体的に読むために、問いを立てて読み取るということにチャレンジした授業です」

ただ文章を読んで意味を理解するだけでなく、筆者の論の進め方や書き方の工夫なども考えてもらいたいといいます。

授業では生徒が筆者に直接、自分たちの考えをぶつけます。

生徒
「この文章はオオカミについてですが、私たちは人間同士にも当てはまることだと思いました」

生態学者・高槻成紀さん
「人というのはね、自分と同じものを見たら仲間と思い、違うと、あれっちょっと違うなって思いがちなんですよ。だけど我々は人間みんな同じだという、それは直感的なものでは無くて。知らないと偏見や間違った考え方を持ちがちだから、正しく知る努力をしないといけないという、それがこの文章で私が言いたかったことです」

筆者から直接話を聞くことで、生徒らにも新たな発見があったようです。

生徒は
「他の人や動物への偏見ははだめだということと、知らないといけない、知る努力が必要だと思いました」

「筆者の方の口から直接聞くことで、教科書の中から得られないこととか、たくさん聞けたのでよかったです」

リモートを駆使したなんともユニークな授業。学び方の可能性がどんどん広がっています。