ビッグモーターの不正請求問題について、損保ジャパンが関与せずビッグモーターの言い値で保険金額が決まっていた可能性がJNNが独自に入手した内部文書から浮びあがりました。不正請求拡大のきっかけとなった可能性もあります。
ビッグモーターへの家宅捜索開始…業績悪化で本社移転も

記者
「(9月15日)午前9時半すぎです。警視庁の捜査員がダンボールを抱えて、ビッグモーター本社に家宅捜索に入ります」
警視庁と神奈川県警の捜査員、約40人態勢で捜索に入ったのは、東京・六本木ヒルズにあるビッグモーターの本社です。
捜索は、店舗周辺の街路樹を枯らすなどした器物損壊の疑いで行われ、警視庁などは、本社も関与していた可能性があるとみています。
被害届を受けてから10日後という、異例のスピードで捜索を実施した警視庁。

「ビッグモーター本社が近々移転する」という情報を警視庁が把握したことから捜索に踏み切ったとみられ、ある捜査幹部は「証拠を隠滅するのではないかという懸念もあった」と話しています。
不正請求の問題発覚後、業績が急速に悪化しているビッグモーター。高額な賃料の負担を減らすため、六本木ヒルズから本社を移転すると発表。10月1日に、東京・多摩市と横浜市に本社機能を分散します。