水の都で知られる世界文化遺産のイタリア・ベネチアが「危機遺産」に・・・その原因の一つが観光客の増えすぎなのだそうです。一体何が起きているのでしょうか?
入域料や人数制限対策も 世界各地で観光客“多すぎ”問題

熊崎風斗キャスター:
現在、世界的にオーバーツーリズムが問題となっています。水の都として知られる世界文化遺産のイタリア・ベネチアも年間2500万人の観光客が訪れます。
しかしユネスコは「オーバーツーリズム対策が不十分」などとして存続が危ぶまれる“危機遺産”への指定勧告を行いました。
ベネチア市は来年の春・夏に試験導入で14歳以上の日帰り観光客に入域料5ユーロを徴収し、そのお金でオーバーツーリズム対策などを行っていくということです。

世界の観光地でも様々な対策が行われています。
▼インドネシア・バリ島 2024年1月1日~
旅行者から入島税として1人当たり約1470円(10ドル)を徴収
→聖地でのマナー違反が非常に増えているため
▼ギリシャ・アテネ 2023年9月4日~
予約サイトを通して1時間の枠ごとに人数制限(1日2万人)の実証実験
▼岐阜県・白川郷 2024年1月14日~2月18日
冬のライトアップの時期
・事前予約制(入場制限)
・入場チケット制
井上貴博キャスター:
観光地を守るため、また環境保全をするためにもお金を徴収するのはとてもいい考え方だと思います。観光立国を目指す日本だからこそ、どんどん、やった方がいいのではないでしょうか。
スポーツ心理学者(博士)田中ウルヴェ京さん:
観光地ではゴミも問題になっているので、そのお金で環境を整えることが出来ると思います。旅行会社の方に聞きますと、マナー違反が増えたのはWi-Fi環境が整ったことも一つの原因のようです。入っては行けないような場所まで行ってしまうこともあるそうです。
ホラン千秋キャスター:
ベネチアの入域料は何を目的としているか。整備のためか、制限のためか。観光客によっては、せっかく来たんだから入域料支払いますよとなると目的としてはあまり意味はないと思います。