五ノ井さん「もう許すことはない」
記者 Q.きょうの裁判振り返って
五ノ井さん A.全く反省していないんだなって印象です
Q.具体的にどういう部分?
A.証言している姿もそうだし、誠意が感じられない証言ばかり。謝罪についても私は去年の今頃は許そうと思っていたけど、誠意のない、認めない姿勢だったので、私自身もう許すことはないと思っている。徹底的に闘いたいと思っています。事実は事実としてあるので、しっかり曲げずに闘っていきたい。
Q.陰部の接触はなかったという被告の主張について
A.私は最初から変わっていないので、(これまでの公判で)元上司や先輩たちが陰部の接触はあったと、上司からは「少し離れていた」という証言もあったが、見ていた人たちが証言して下さっているので、そこは事実としてあると思うし、証言があってまだ認めていない、誠意ある態度をとってくれないことに本当にショックを受けている
Q.きょうの被告の言葉で一番印象に残ったことは?
A.不快に思わせて申し訳ないという発言は、不快という以上に人生かけて命かけて闘っているし、不快ぐらいで収まる話ではない。その程度にしか受け止められていないことに強い怒りを感じます。
Q.被告にどういう対応をしてほしいか?
A.しっかり自分たちのした事実を認めて、誠意ある謝罪、罪を認めてしっかり償ってほしい
Q.去年の謝罪をどう受け止めているか?
A.私としては認めたものと思って、直接謝罪を受けた時は涙を流している人もいて、しっかり誠意ある謝罪をしてもらっていたので、本当の事をしゃべってもらえればと思っていたが、きょうの証言を聞いて中途半端に許してはいけないと思った。
Q.想定問答や土下座の指示があったという話について
A.指示があったかどうか実際のことはわからない。ただ、誠意ある謝罪と受け止めていたので、受け止めていたからこそ今回の証言はショックが大きい。ハラスメントや性暴力は犯罪ということをしっかり裁判の判決で出してもらわないと、私も結構生きるのが大変なので、気持ちが折れないように頑張りたい
次の公判は25日に開かれ、引き続き被告人質問が行われます。
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