異例メッセージの背景

外国人観光客の増加について訪日客の推移を見ると、最も多かったのは2019年で約3188万人でした。コロナでぐっと減りましたが、2022年から増え始め、2023年の1月~7月で約1300万人。
6月が約207万人、7月が約232万人と、急増しているのが分かります。
もう一つ、今渋谷で問題になっているのが、路上での迷惑飲酒。路上でお酒を飲む人が増えたことにより
▼ごみのポイ捨て
▼通行の妨げ
▼叫び声などの騒音
▼店のテントを壊す
などの苦情があがっています。
6月~8月で路上飲酒を注意した人の数は約2500人。その半数以上の1612人が外国人でした。
渋谷区の担当者は、
「外国人旅行者が“路上飲み”を日本の文化だと誤って認識しているのではないか」
と話しています。
恵俊彰:
(ハロウィーンの)1か月以上前ですけど、区長が強いメッセージを発するぐらい、危機感があるということなんでしょうね。
落語家 立川志らく:
当然そうですね。それでも大勢の人が多分集まるだろうから、やっぱり今後路上飲みができないように、もう法律で決めていくとか、いろいろやるべきことは多いですね。
このために税金がかかると、他にいっぱい使いたいところがあるじゃないですか。ばかばかしいですよね。
コメンテーター 登坂絵莉:
海外の方たちが日本に来て、誤った認識でお酒を飲んでしまったりということが多いと思うので、やっぱり私達が‟自分の国を自分で守る”じゃないですけど、海外の方たちに見てもらえるような‟正しい行動”をしていかないと難しいんじゃないかなと思いました。
恵俊彰:
いつからか渋谷全体がパーティー会場みたいになっちゃってますからね。「そうではないんですよ」って区長が今回そこに念押しをされている。
強い危機感の背景にあるのは、2022年に起きた、韓国・梨泰院の雑踏事故です。
ハロウィーン前におきたこの事故の死者は156人。外国人が26人、うち日本人も2人亡くなっています。
共通点は、主催者がいない、自発的に人が集まる行事であるということ。
区長は渋谷センター街などを念頭に「同様の事故がいつ起きてもおかしくない」と強く訴えています。