ホーバスHC「これからもっともっといいバスケットを見せたい」
ホーバスHCが「選手たちのネバーギブアップがすごかった。ただ、このバスケットを最初からやりたい」と振り返った大逆転劇から2日後。勝てばパリオリンピックが決定するカーボベルデ戦で、日本はいままでとは違う戦いを見せる。この日は、第1クォーターからエンジン全開。渡邊選手、ホーキンソン選手が、中央を固める相手にすさまじい気迫と集中力でコートに立ち続け、互角以上に渡り合おうと、河村選手がスピード抜群のアタック。前の試合では1本も3Pシュートを成功することができなかった富永選手が6本の3Pシュートをすべて決める驚異の成功率。第3クォーター終了時点で73対55と、18点のリードを奪った。
しかし、ここから、まだ見ぬ世界へのプレッシャーが選手たちに襲いかかった。それまでは面白いように決まっていたアウトサイドのシュートが入らない。逆に、日本と同じようにベネズエラ戦で大逆転を演じたカーボベルデも、決してあきらめない。よりハードなディフェンスで、中央を固めて日本に得点を許さなかった実に7分間。残り2分を切った時点で、一気に3点差まで追い上げられた。
絶体絶命のピンチ。このピンチを救ったのも、「信じるチカラ」だった。ホーバスHCがタイムアウトの中で、自信をもって、自分たちを信じてトライすることを訴え続けると、その声に呼応するように選手たち自らが積極的に声をかけあう。コートに立っている選手はもちろん、ベンチにいる選手も一体となって声をあげ、大きく体を動かして戦い続けた。
そして、最後にチカラを与えてくれたのは、沖縄アリーナに詰めかけた大観衆の「信じるチカラ」だった。タイムアウトが解けて選手がコートに戻ると、アリーナ全体が揺れるような大きな拍手と歓声で選手を勇気づけた。
富樫キャプテンが大会終了後に「観客の方々の声援が、僕たちに力を与えてくれた」と話したように、信じるチカラが、最も重要な場面で選手たちをさらに突き動かしていたのだ。
最後は、大会を通してMVPに値する活躍を見せたホーキンソン選手が、連続して重要なシュートを決めきってゲームセット。日本は、実に48年ぶりとなる自力でのオリンピック出場を手にした。














