神奈川県立こども医療センターは、2021年に子どもの患者が手術後数日で容体が急変し、死亡したことについて7日、手術後の管理が適切でなかったことを公表し謝罪しました。
この医療事故は2021年10月に横浜市にある神奈川県立こども医療センターで、外科手術を受けた子どもが手術の3日後に発熱、嘔吐などを繰り返し、その後、容体が急変し死亡したものです。
7日、病院は会見を開き、事故の調査報告書を公表しました。調査報告書では、手術は適切に行われたものの、手術後の発熱や嘔吐、下痢といった症状に対し、病院側が適切に評価、処置ができなかったと指摘しています。
その上で、病院は事故が医療スタッフの少ない週末から月曜日にかけて起きたため、▼手術後の患者の体調管理について経験が乏しい医師に任せてしまったことや、▼手術専門のチームと、手術後の治療を専門とするチームがうまく連携できなかったなど、医療提供体制に不備があったと明らかにしました。
県立こども医療センター 黒田達夫 総長
「大切なご子息をお預かりしながら、このような結果になって、ご家族、お父様、お母様に大変深い悲しみと非常につらい思いをさせてしまいました。申し訳ございませんでした」
また、調査報告書が事故から2年経って公表されたことについては、外部の専門家を加えた調査委員会を設置したが、丁寧かつ慎重に調査を行い、報告書の精査や情報のすり合わせに時間を要したと釈明しています。
病院は今後、管理体制を見直し、再発防止に努めるということです。
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